グリッティパレス,ラグジュアリーコレクションホテル,ヴェニス
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モザイク師
モザイク師
オルソーニのモザイク「テッセラ (タイル)」は、アンジェロ・オルソーニの革新的なカラーパレットと天才的な技術とともに、1888年にさかのぼる輝く職人の遺産を受け継いでいます。パリ万国博覧会での華麗な展示から、バルセロナにあるガウディの世界的に有名なサグラダファミリア大聖堂まで、オルソーニはベニスの職人精神と芸術的壮麗さを、燃える炎のごとく照らす指針であると評価されています。
世界で唯一法的に認められたモザイクマスター養成機関であるスクオーラ モザイク デル フリウリの優等卒業生であるアレッサンドラ・ディ・ジェンナーロとロムアルド・メスダーは、長い間忘れられていたベニスの伝統、モザイクアートを継承していくためにベニスに移住しました。カステッロ地区にある彼らのワークショップ「Artefact Mosaic Studio」では、最高級のムラーノガラスのみを使用して、象徴的なオーダーメイドのモザイクアートを作成しています。
オルソーニ1888
ベニスで最後の稼働炉を誇るオルソーニ1888は、モザイクと同様に輝かしく純粋で魔法のような未来を見据えています。3,500を超えるカラータイルのカラーライブラリーから厳選された、色鮮やかでエレガントなオルソーニモザイクは、世界中で楽しむことができ、ベニスでは壮大なサンマルコ大聖堂から「The Gritti SPA」まで各所で観賞することができます。
ミケーレ・ギウマン
オルソーニの色職人の名工
色と釉薬を作ることは、私の仕事の中で最も緻密さを必要とし、同時に最も満足感を感じる作業です。酸化物を使う釉薬作りは、どのような間違いも最終的な色に影響するため、細心の注意を払う必要があります。しかし、色が完璧に出てきた時は、本当の達成感を感じます。
ミケーレ・ギウマン
モザイク作りはベニスと関係がありますか?
もちろんです!昔はすべての炉はベニスにありましたが、家が火事になる可能性があるため、ムラーノに移されました。ここオルソーニにある炉が、ベニスに残っている唯一の炉であることは大きな誇りです。
マヌエラ・ボニチェリ
オルソーニのモザイクアーティスト
ここオルソーニでの友情のおかげで、私は常に職人仲間に最善を尽くすよう励ますことができます。誰もが常に向上心を持って努力しています。自分の中のビジョンを正確に創造できることは、私に大きな誇りを与えてくれます。もしモザイク職人でなかったらどうなっていたかわかりませんが、これは私にぴったりの仕事です。私は、職人はこれからも常に重要な存在だと考えます。なぜなら私たちはクライアントの夢を実現するユニークな能力を持っているからです。
マヌエラ・ボニチェリ
現在のお仕事で一番満足できる点は?
私はさまざまな大きさの金のタイルをカットして完璧に仕上げるのが大好きですが、集中力を最も必要とするのは、タイルにエングレービングを施し、手で割る作業です。私の仕事では、新しいことを学び続ける必要があり、私たちは常にスキルの向上に努めています。
Artefact Mosaic Studio
ベニスのカステッロ地区の中心部にある「Artefact Mosaic Studio」は、現代的なデザイン、独自のスタイル、世代を超えて受け継がれてきた知識を活かして、千年も前の工芸品を新鮮で美しいものに進化させ、モザイク美術の概念そのものに挑戦しています。彼らの美しく独創的でユニークなモダンなスタイルの基盤は、手工芸品の価値と美しさの探求に根ざしています。
アレッサンドラ・ディ・ジェンナーロ
モザイクアーティストの名工
私にとって、それは完全な偶然でした。ローマに住んでいて、大学で勉強し、現代アーティストの下で働いていた頃、私の友人が小さな歴史的なモザイクワークショップを見つけました。そこでレッスンを受け始め、モザイク工芸について知れば知るほど、情熱が湧いてきました。その後、スクオーラ モザイク デル フリウリを目標にし、そこでロムアルドと出会いました。私たちは一緒に勉強し、一緒に卒業したので、ここベニスに一緒にスタジオを開くことは自然な流れでした。
アレッサンドラ・ディ・ジェンナーロ
最も深く考えを巡らせるのはどの工程ですか?
どのモザイクプロジェクトでも、写真や絵画を受け取ってから、それを模倣するだけでなく同じイメージをモザイクという形でいかに豊かに表現するかを決めるまで、とても長く深い思考の道のりをたどります。1日の終わりに自分の作品をチェックするときは、特に集中して考えます。
ロミュアルド・メスダフ
モザイクアーティストの名工
ベニスのモザイクには豊かな歴史があり、サルヴィアーティやパリのオペラ座のためだけに特別なモザイク技術を考案したファッキナなどの偉大な人物がいます。ベニスのモザイク職人は、ローマのサンピエトロ大聖堂で働くために特別に呼ばれています。ラセレニッシマ時代以来状況は変わったものの、ベニスはモザイクの世界的な中心地であり続け、ベニスのモザイク職人は世界中に点在しています。
ロミュアルド・メスダフ
ベニスのどのようなところから刺激を受けていますか?
すべてです!すべてが美しい。ベニスの職人技は小道や広場など至るところで目にすることができます。泥の地盤に杭を打ち込んで作った基礎の上に築かれたこの街が、今日こうして残っているのは、非凡な才能を持つ職人、工芸家、建築家がいたからです。そう考えると、この伝統を継承しなくてはという気持ちになります。